OPEN!
TORANOMON!
TORANOGATE is OPEN INNOVATION GATE


これまで関わらなかった人と人が出会い、
交わらなかった知恵や技術が刺激し合い、今までにない価値をつくりだしていく。
これからはそんな「共創」の時代です。
世界と日本の接点として長く歴史を刻んできたこの虎ノ門に、
たくさんの「共創」を生み出すべく誕生するTORANOGATE。
都市の真ん中にありながら豊かな自然と生きる喜びに満ちたこの場所から、
よりよい世界を実現するイノベーションが開かれます。



それは、私たちが実現したいこの場所の価値そのものです。
このTORANOGATEという門にさまざまな人を集めることで、
たくさんの閃きを生み出したい。
そんな思いから「OPEN INNOVATION GATE」という
コンセプトは生まれました。



これからの虎ノ門に必要なのはどんな場所だろう。それはきっと、オフィスワーカーがただ働くためのビルではないはず。
TORANOGATEは、虎ノ門を訪れるすべての人に開かれたゲートでありたいと考えました。世界中からさまざまな思想やバックグラウンドを持った人々がこの場所に集い、出会い、交わり、刺激し合うことで、新しい閃きが生まれる。そうして生まれたイノベーションが、またよりよい未来をつくっていく。そのきっかけとなる門こそが、オープンイノベーションゲートです。


施設名称について
「TORANOGATE(トラノゲート)」には、かつて江戸城の門のひとつであり、日本の行政の中枢を司る霞ヶ関に隣接したオフィス街として発展を遂げてきた"虎ノ門"の歴史を継承し、新しい可能性を拓き、未来と世界の「玄関口」を担う存在でありたいという想いを込めています。
虎ノ門一丁目から、この土地の歴史や先人の想いを大切に未来へつないでいきます。そして、あらゆる人や価値観、物事を受け入れ、有機的に交わり合いながら、虎ノ門が官民連携による国際的なビジネス交流拠点として、世界に誇れる革新的な「ゲート」に進化することを目指します。
ロゴマークについて
ロゴマークは施設名称そのものである「門(GATE)」を表すように文字をコの字型に配置し、門をくぐった先にある新しい景色や体験を期待させるデザインとしています。
また、文字の向きを変えてつなげる構成は、この場所が持っている様々な要素(文化、地域、自然など)を結ぶ架け橋の意味も込めています。
加えて、カラーは日本の伝統色でありながらも西洋でも馴染みのある紺色(ネイビー)を基本とし、世界中から人や情報、新たな文化が集まり、世界へ発信する拠点として、堂々とした佇まいを表現しています。
デザインコンセプト
LIVE
ARCHITECTURE
心地よいつながりを生み、閃きの起点となる
「都市の居場所」をつくるデザイン。
世界中からさまざまな人が集う場所になるためには、みんなにとって居心地のいい場所でなければならないと思います。まず緑が多く、自然に抱かれるような感覚が必要。そのために自然と調和する東洋思想を建築デザインに取り入れました。
テラスを中心に建物全体でつながり、周辺にも広がる緑地。最上階の庭園から降り注ぐように各階のバルコニーへと流れる小川。光や水や風を感じられる森のような空間から、人と人の心地よいつながりを生み、閃きの起点となる場所を目指します。

奥多摩を思わせる
小川の流れを感じられる建物。
虎ノ門はかつて、奥多摩から溜池を介して江戸の街に水を分配する要所でした。そんなこの街の歴史から着想を得て、玉川上水の「羽村取水口」とほぼ同じ高さの屋上から建物の各階へと小川のように水を流すとともに、降り注いだ雨水を施設内の植栽維持に活用します。

建物全体をスパイラルにつなぐ、
ランドスケープデザイン。
地域にも開放された3階のガーデンテラスを中心に、そこへ至る通路を風通しのいいランドスケープに。各階をスパイラル動線でつなぐことで、地下から1階、そして上層階へと心地よく誘うとともに、低層階全体が立体的に広がり虎ノ門の街に活気を生み出します。
FLOOR GUIDE


イノベーションセンター
官と民の垣根をこえた共創から、イノベーションが開かれる。虎ノ門という街の歴史と個性を活かして、国や地方自治体などの「官」と市民・NPO・事業者・教育/研究機関などの「民」がフラットに交流・議論できる共創の場。社会活動と経済活動の調和のとれた和をなす社会の実現に向けた取り組みの創出・活性化を目指します。


最上階ラウンジ&屋上庭園
玉川上水とほぼ同じ高さの屋上には奥多摩の自然を感じられる庭園。

オフィス基準階バルコニー
屋上庭園から流れる小川の揺らぎと水音に癒されるバルコニー。

オフィス
全ての働く人の便利・快適を追求したワーキングスペース。

商業エリア
ビジネスエリアの中枢で安心して寛げる商いの場。

1階広場
地域を活性化する社会貢献の場としてイベントにも利用できる広場。
大階段& 1階パサージュ
地下鉄駅直結の開放的な大階段や街に開かれた1階のパサージュ。
「虎ノ門のGATE」として多様な人々を心地よく迎え入れます。


TORANOMON
HISTORY
実は、虎ノ門は、昔からオープンイノベーションの街だった!
いつの時代も政治の中枢に近く、また商業地として、官から民までさまざまな人の交流が盛んだった虎ノ門。だからこそ、この街には日本や世界中から人が集まり、これまでも経済や文化に多くの閃きが生まれてきました。そんな街の役割はこれからも同じです。世界中からさまざまな人や情報、ビジネスや文化が集まり、新しい閃きを生み出し、世界へと発信する門のような街となる条件が揃っているのです。


クリエイターの共創による集合知でつくられた施設
TORANOGATEは、クリエイティビティが高い「閃き」が生まれる共創の場をつくり出したいという想いから、クリエイターとの多様な知性のコラボレーションによる集合知でつくりあげることを目指しました。
本開発の各クリエイティブには、虎ノ門の歴史や地理、時代特性の共創を意識しながら、サスティナブルでイノベーティブな都市のあり方を問うていきたいという強い意志を込めています。
CREATIVE TEAM
ブランディングディレクターの想い
本開発では、虎ノ門の立地や歴史、「共創」の時代であることを重視し、開発スタート時の事業コンセプトを「TORANOMON INCLUSIVE GATE」とし、様々な人々の価値観を尊重し包み込むことを念頭におき、後に施設コンセプトを「OPEN INNOVATION GATE」として昇華させ、イノベーションの場を開放していくための門を、この虎ノ門の地に創りたいという想いから施設名を「TORANOGATE」としました。
この度、二つの和「共創の和」と「日本的な和」を意識しています。
「共創の和」は、地権者や建築家やデザイナー等と共創しながら建築し、虎ノ門1丁目という霞ヶ関の中央官庁に隣接した立地において、官民共創のイノベーションセンターを設置し、この場で共創を育み発信していきたいと考えています。
二つ目の「日本的な和」は、虎ノ門の歴史とデザインコンセプトの「LIVE ARCHITECTURE」を意識し、屋上の回遊式日本庭園、白銀比のガラス壁面、市中の山居などの要素をデザイン面で取り入れています。
また玉川上水の源流近くの高さであるビル全高位置の屋上日本庭園に水を溜め、その水が南壁面に蛇行しながら流れ落ちる超高層循環水景システムを採用しており、壁面全面が広大な緑地帯になります。これは高層ビルでは非常に珍しいシステムで大きな特徴となっています。
これは関東平野の地形ダイナミズムや水脈など都心の土地の記憶を想起させる建築であり、都心部に自然を回帰させ、市中の山居としての機能を都市に提供し、サスティナブルでイノベーティブな都市のあり方を問うていきたいという本開発の強い意志を表しています。
ブランディングディレクション担当
春蒔プロジェクト株式会社
田中 陽明
CREATIVE TEAM

小堀 哲夫
(こぼり てつお)
建築デザイン
株式会社小堀哲夫建築設計事務所
1971 年岐阜県生まれ。日本建築学会賞、JIA 日本建築大賞、Dedalo Minosse 国際建築賞特別賞、Architecture Master Prizeなど国内外において受賞多数。現在、帝国劇場や新・三愛ドリームセンター、武蔵野公会堂改修、北区新庁舎、東海国立大学機構プラットフォーム(CommonNexus)など幅広いプロジェクトに取り組む。
代表実績:ROKI Global Innovation Center–ROGIC–、NICCA INNOVATION CENTER、CIC Tokyo などhttps://tk-a.jp/
(本プロジェクトの建築デザインについて)
The Place of Availabilities 都市の居場所
人間は、どんな街であっても、自分の居場所と思える空間が必要です。それは家やオフィス、学校、劇場、美術館など様々ですが、都市の中の居場所とは、みんなのものであり自分のものでもある恩恵に溢れたavailable(余白)な、自由空間であるべきだと考えました。人間や生物にとって、光や風や水は大切な存在であり、憧れでもあり、永遠に変わらない価値です。立体的に流動する森のような自由空間は、一つ一つ大小様々な居場所を持ち、世代を超えた多様な活動を許容する場をイメージしました。半外部として自然を感じながら、他者を受け入れることができる空間性と界隈性を持っています。
さらに、虎ノ門は皇居の森を望みながら、武蔵野台地とかつての海の境界(エッジ)に存在しており、新橋から続く小さな建築群と交わる類稀な街区、歴史、自然が、私たちに多くのインスピレーションを与えました。特にヒューマンスケールから都市スケールまで変化するファサードは、街の新たなランドマークとなるでしょう。そして、屋上庭園から降り注ぐように流れる水やイメージは、ゆらぎのある自然を感じながら、新たな自然観と共に偶発的に閃きが生まれ、人々から愛される場所になっていくことを期待しています。
CREATIVE TEAM

平賀 達也
(ひらが たつや)
ランドスケープデザイン
株式会社ランドスケープ・プラス
1969 年徳島県生まれ。高校卒業後に渡米。1993 年ウェストヴァージニア大学ランドスケープアーキテクチャー学科卒業後、日建設計入社。2008 年ランドスケープ・プラス設立。2020 年には豊島区より文化栄誉賞受賞。
代表実績:南池袋公園、としまエコミューゼタウン、GREEN SPRINGS、ののあおやま などhttps://www.landscape-plus.co.jp/
(本プロジェクトのランドスケープデザインについて)
計画地の北側には都市景観を形成する「都市軸」、東側には日比谷公園と愛宕山をつなぐ「自然軸」があります。また南側には新橋駅と金刀比羅宮をつなぐ「歴史軸」、西側には虎ノ門ヒルズに至る「回遊軸」があります。これらの多様な軸が交錯するエネルギーを緑や水の要素で平面的かつ立体的に絡め取りながら建物頂部へと導き、そこで生み出される光合成エネルギーを建物の内外で働き過ごす人々へと還元する仕組みを考案しました。地下の雨水ピットから屋上まで水を汲み上げ、自然流下でオフィスや商業エリアに水を流す循環システムは、虎ノ門が奥多摩の入口「羽村取水口」から「溜池」を介して江戸の街に上水を分配する要所にあったこと、そして建物の高さが「羽村取水口」の高さと同じであることにヒントを得ています。建物が生命体のような水循環を内包することで、時間や空間の概念を越境する感覚を共有できるのではないでしょうか。ランドスケープの新たな試みが本事業の価値向上に寄与することを願っています。
CREATIVE TEAM

小西 利行
(こにし としゆき)
ネーミング
株式会社POOL
POOL INC. Creative Director。「伊右衛門」「PlayStation」「モノより思い出。」などの CM 制作から、街づくりや国の戦略構築も行う。2017 年「プレミアムフライデー」を発案。ホテルや飲食店プロデュースやドバイ万博日本館クリエイティブアドバイザーも担当した。
代表実績:GREEN SPRINGS/SORANO HOTEL、GOOD NATURE STATION、THE THOUSAND KYOTOなどhttps://pool-inc.net/
(本プロジェクトのネーミングについて)
虎ノ門の歴史を重んじながらも、これからの時代を生きる人々に愛してもらえる名前にしたい。TORANOGATEは、そんな思いをベースに、オリジナリティがありつつ、口の端に上りやすい名前を目指して生まれました。この場所を訪れる世界中の人々が、笑顔で名前を呼んでくれる。そんな未来を想像してワクワクしています。
CREATIVE TEAM

廣村 正彰
(ひろむら まさあき)
ロゴデザイン
株式会社廣村デザイン事務所
愛知県生まれ。グラフィックデザインを軸に、美術館などの文化施設や教育機関、企業のビジュアルアイデンティティ、サイン計画、ブランディングを手がけている。
代表実績:アーティゾン美術館、東京2020スポーツピクトグラム開発、KIRINウイスキー富士、石川県立図書館、TODA BUILDINGなど。http://www.hiromuradesign.com/
(本プロジェクトのロゴデザインについて)
複合施設では店舗やイベントなどのビジュアル要素があふれます。TORANOGATEのビジュアルアイデンティティは、その様々な視覚情報と調和・包括するようにバランスと展開性を重視したデザインです。このシンボルが訪れる人々に親しまれ、施設の魅力を引き立てる存在となれば嬉しいです。
CREATIVE TEAM

田中 陽明
(たなか はるあき)
ブランディングディレクション
春蒔プロジェクト株式会社
1970年、福井県生まれ。大手ゼネコン設計部を経て、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科メディアアート専攻修了。クリエイター専用シェアード・コラボレーション・オフィス「co-lab」(コーラボ)の企画運営をしながら、約400名のco-labメンバーを中心に構成されたクリエイション・ドゥータンクのクリエイティブ・ディレクターとして企業や行政等の様々なクリエイションのコンサルティング業務を行う。https://harumaki.co.jp/
(本プロジェクトのブランディングディレクションについて)
普段クリエイターの集積の場を運営する中で、「ピア効果」を引き出すことを試みています。クリエイティブ能力の高い人が集まり、お互いに切磋琢磨し合うことで、高いクオリティのアウトプットを出しやすい環境をつくることから始めました。このような集合知による制作プロセスを経て完成するプロジェクトはユニークなものになると確信していますし、独自のイノベーションが生み出されるものと考えています。
CREATIVE TEAM

明山 淳也
(あけやま じゅんや)
ブランディングディレクション
株式会社GOODTIME
ホテル、オフィス、商業施設、住宅など、まちにおける様々な用途の事業企画、ディレクション、プロジェクトマネジメント、施設運営等を行い、デザイン性と事業性の両立を実現する業務に携わる。これまでの実績では日本初のゼロエネルギーホテルである「ITOMACHI HOTEL 0」をはじめ、「GREEN SPRINGS/SORANO HOTEL」「白井屋ホテル」「GOOD NATURE STATION」「THE CAMPUS」など。グッドデザイン金賞、FRAME AWARDS2021、日本空間デザイン賞などを受賞。https://goodtimejapan.com/
(本プロジェクトのブランディングディレクションについて)
虎ノ門の歴史を継承する方々と共に施設コンセプトを考えることから始まり、各分野の第一線で活躍されるプロフェッショナルな方々のお力が加わることで、多様な想いが重なり形になっていく過程を目の当たりにしています。そうして創られた場が、これから様々な目的で訪れ利用される方々にとって、何かの閃きが生まれる場になれば嬉しく思います。
CREATIVE TEAM

玉井 美由紀
(たまい みゆき)
CMFデザイン
株式会社FEEL GOOD CREATION
CMF®(Color Material Finish)デザインを専門とし、色や素材、質感を使い、五感に訴えかける価値を生み出す。自動車、家電、建築など幅広い業界に向けたデザインディレクションや商品開発などを行っている。ものづくり活性化の為の展示会「CMF TOKYO -SENSE」、サステナブルプラットフォーム「SENSE-Laboratory」主催。
代表実績:渋谷キャスト(デザインコード開発)、シャーク(クリーナーシリーズ)Ploom TECH +https://feelgood-c.com/
(本プロジェクトへのコメント)
TORANOGATEの世界観として、70%の心地よさ『Aura』と20%の生物的欲求『Sustainable』、10%の違和感『Kaleidoscope』を設定しました。
こだわりは10%の違和感が与える影響で、多様な人やコトなどのバラバラなピースが混じり、反応し、変化し続ける姿と、美しさが共存するイメージです。個々が共鳴し、好奇心を刺激する万華鏡のように。
BUILDING
OUTLINE
施設名称 | TORANOGATE(トラノゲート) |
---|---|
事業主体 | 虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合 |
参加組合員 | 中央日本土地建物株式会社 独立行政法人都市再生機構 住友不動産株式会社 |
所在 | 東京都港区虎ノ門一丁目1000番 |
敷地面積 | 約6,400㎡ |
延床面積 | 約119,900㎡ |
主要用途 | 事務所、店舗、ビジネス支援施設等 |
階数/高さ | 地上29階地下4階/171.31m |
設計 | 株式会社日本設計 |
施工 | 戸田・西松建設共同企業体 |
建築デザイン | 株式会社小堀哲夫建築設計事務所 |
ランドスケープデザイン | 株式会社ランドスケープ・プラス |
スマートビルシステム構築 | NTTコミュニケーションズ株式会社 |
ブランディングディレクション | 春蒔プロジェクト株式会社 株式会社GOODTIME |

